当たり前が壊れた日
その時は突然やって来た。
2019年1月27日。日曜日。
私は呑気に友人(松本担)と過ごしていた。
前もって、「遅めの翔さんの誕生日お祝いしよ✨」なーんて言いながら1月27日に向けて、あれやこれやと当日見るDVDやらを決めていた。スイーツ部の真似してティラミスまで用意して。
嵐ツボで松本さんがスタッフにブチ切れたと噂の演出がある「ARASHI BLAST in Miyagi」を見ていた。その友人と会うのは相葉さんの誕生日以来だったので、カウコンの話からBABA嵐、私のオタク活動等たらたらと話ながら映像を見ていた。
そこで、そういえば5×20 and moreの日程いつだっけ?となり、Disc2に取り替えてる際にケータイを開いた。するとLINEニュースから速報が。
「嵐が活動休止」
…??
へ…??と思わず声を出してしまった。それに気づく友人。伝える私。もちろん二人ともパニック。
さらっと、ファンクラブに記載されているそれぞれのコメントをザラっと見た。動画は再生する勇気がなかった。(と同時にジャニーズ銀座が決まっていた。が、そんなのどうでもよかった。ごめんね、作間くん。)
とりあえず、今は嵐の過去の映像を楽しむ時間。一旦、落ち着く為にも現実を忘れて、続きを見よう。
頭の片隅に、「活動休止」という文字を置きながらも嵐はメドレー組むのがうまいだの、演出がぶっ飛んでる、磁石コンビ最高にふざけがいい、などなど様々な言葉を交わしながら楽しんだ。
だけど、やっぱり脳裏にチラつく「活動休止」が悲しさを産む。
BLASTを見終わり、Scene〜君と僕の見ている風景〜を見ながら
「ああ、2年後暫くこの景色を見れないのか…」
と思わず涙ぐんでしまう。
私の生活には常に嵐が居たわけで、11年もオタクをさせてるのも嵐がおかげで、初めてコンサート行ったのも嵐のTimeが初めてで、色んな素敵で新しい世界を見せてくれたから、そんな大きな存在が突然無くなる世界が信じられないし、想像もつかない。
でも、嵐側から考えたらやっぱりかなりの荷物を背負わせてしまったな…と。10周年を皮切りに人気が急上昇し、嵐グループとしてのレギュラー番組を3本も抱え、CM・ドラマ・雑誌に大抜擢。いつの間にか国民的アイドルになり、「嵐」と言えば誰もが知ってる存在にまで上り詰めた。
だからこその苦しみがある。会見中の大野くんの「自由になりたい」が彼なりの悲鳴に聞こえた。
どんだけ人気になっても有頂天にならず、平凡に、落ち着いて、でも熱く真剣にコンサート始め様々な形でファンへ愛を常に届けてくれる。なんでも丁寧に応えようとするから、ファンもそれが当たり前だと思ってもっと期待や嵐へのロイヤリティが高くなってしまうから、常に忙しくなって嵐のメンバー一人一人が人間として苦しめてしまうのかなと。
ここで、「解散」という答えに行き着かないだけ有難いと思った。
会見も、普通なら有り得ない日時である。(本当に。)
急に、企業が本日!!日曜日に!!20時から発表あります!!なんて言って駆けつけられる記者は限られてる。でも嵐だから駆けつけるんだろうなあ…ネームバリューが凄すぎる…と思いつつ会見を見ていた。
普段着のようなほのぼのとした会見が「嵐」らしくて、改めて温かく知性があり治癒力と包容力あるグループだと実感した。こんなグループを11年も応援してきてよかった。応援させてくれて有難い。しかも、しっかり「復活はある」と断言してくれてる。だから、残りの時間をファンとしてしっかり楽しんで、信じて帰ってくるのを待とうと決心した。
一人の人間として壊れる前に、しっかり自分を解放して、大野くんの人生を謳歌して欲しい。だから、嵐としての人生を一旦休んで、また私達の前に戻ってきて欲しい。
SMAPは戻らないけど、嵐なら戻ってきてくれる。その間に後輩が国民的アイドルなんて名称がつかれても、嵐が戻ってきたらそれはスーパースターだ。上手く言えないけど、国民的アイドル以上に偉大な存在。
華やかな「ただいま」を期待して。
今は全力で嵐を応援する。
それが唯一、嵐にできる恩返しだ。
とりあえず、全力で嵐との空間を味わうために5×20を申し込む。そして、一旦20周年おめでとう、お疲れ様でした。と伝えたい。
2019年1月30日
By.糖子(@claa_bnbn)