ショウほど素敵な消費はない。
お久しぶりです。とうこです。
2/27。沖縄でホエールウォッチングをする為船に乗り込んで船が動くのを待っていた。日差しが強いだの日焼けしちゃうかなだの海が綺麗だのありきたりな会話をしていた。
すると、写真を撮る私のスマホに一通のメール。そこには「Endless SHOCKの公演に関するお知らせ」と。
その時は「ついに来てしまったか」と悲しかったけど正直ダメージがまだ軽かった。だってこの後鯨見る予定だったから。隣には中学からの友人も居た。寂しいし悲しいけど、今考えればそんなに傷がついてないかも。
でも悲しいのは悲しくて。その日は旅行最後の夜。平日4泊5日の長旅が終わるのが悲しいのと、帰ったところでSHOCKが無いからという理由で沖縄のホテルでパッキングしながら泣いた。
旅が終わっても次の日からバイトを入れてその後の予定も入れていた私。
現実逃避するかのように、しれっといつも通り過ごせていた。バイトして、ネイル行って、次の日もバイトして、高校の部活の人たちと集まってわいわいして。
そして、3/2 13時からEndless SHOCKを観劇する予定でした。1階席D列のドセンで。でも目に見えないウイルスのせいでチケットがただの紙屑になった。
当日。いつも通り朝7時ごろに目覚ましが鳴った。普段なら起きるはずが、SHOCKはやらないし、午後まで何も無いからと二度寝した。
夢を見たんだ…(ガチです)
Endless SHOCKを最前で見る夢。
観客席の埋まりは疎ら。多分、開催はするけど来れる人だけ来てと言うスタイル。(東京事変復活ライブスタイル)
いつも通りCONTINUEが流れ、座長の挨拶が始まる。あの煌びやかなステージに魅了される夢を見てしまった。
幕間で席を立ちロビーに向かうところで起きてしまい、現実だと知る。
多分この夢を見てしまったからだろうな。
急に心のどこかでポッカリ穴が空いた気分になってしまった。
越岡さんに会えないからではない。良席で見られないからではない。
大好きなジャニーズの舞台が見れなかったことが一番悲しかった。
じわりじわりと悲しみに暮れた。
しばらくした時。SHOCKのインスタが動き、カンパニー全員の想いが語られた。
苦しいのは私たちじゃなくカンパニーの皆なんだ。
SHOCKのハードでつらい稽古を乗り越えて、やっと20年目の幕が上がった矢先の危機。なんとか幕をあがることができないか、来る予定だった観客に対してなにかできないか。できないことが多い中で必死にもがいてくれた座長をはじめ、キャスト、スタッフ、東宝の皆さんの想いが伝わった。なんだか、心が少し軽くなった。少し元気になれた気がした。
次々と公演が中止になっていき、ついに千秋楽までの全公演が中止になった時。
SHOCKのインスタライブ公演が上演された。
はじめのCONTINUEから始まり、あまりの反響に電波が不安定な屋上のシーン、お馴染みの殺陣から階段落ち、短い幕間、綺麗なリボンフライングから迫力あるMUGEN、最後のCONTINUEまで。
要所要所ではあったものの、裏話や普段見れない座長目線のフライングなど、正直これを無償でやるには申し訳なさすぎるしもったいなさすぎるくらい内容がてんこ盛りだった。
絶対東宝やジャニーズ側は利益を生まないからやりたくないだろうし劇場側もこれだけのために開けるのかって感じだと思う。少なからず反対する意見はあったと思う。インスタライブは課金するものじゃないし、どんな人でも簡単に見せてしまうから。
多分、相当座長が戦ったんだろうなって。勝手に思ってる。そしてそれにちゃんとついてくるカンパニーの素晴らしさに、またSHOCKという作品に惚れた。
このインスタライブを通して、やはり私は舞台を愛したいと思った。
よく、私はもう一度、細かいところみたいから円盤化・音源化して!と嘆いていた。
それは、作品を見たあの時の感情を忘れたくないから。日常に作品を感じたいから。いつでもあの作品の世界に戻りたいから。
でも、舞台ってそういうことじゃないよなって。今思えば、舞台作品に向かって失礼なのかな?って。
特にSHOCKは20年もやってるから私が感じたことのない世界が沢山ある。だからこそ、円盤が欲しいと言っていた。だけど、本当にそれで私は満足なのか?と思いはじめた。
舞台は生き物ってたくさん言うけれど、やっぱりそうで。生で観れるからこそ感じるものがある。
ステップの足音、演者の汗、身体の中まで響くオーケストラ、日々のアドリブなどなどなど
SHOCKのインスタライブはめちゃくちゃ感動したし、凄いから見て!って周りに自慢もした。だけど、結局は画面の世界観であり現実世界の中でSHOCKを定点カメラで見ているにすぎない。終わった後、家の中でどこかで寂しさを感じた。
(コメント消してとかちょっと私が不快に思うコメントもあったからかもしれない)(コメントしてる人に言いたかった。「あんたは舞台中喋るのか!?黙ってみてろ!」)
やっぱり、あの帝国劇場で、あの座り心地のいい椅子に座ってEndless SHOCKを観たい。舞台だから感じるものを感じたい。「今日もいいもの観た〜!越岡さんかっこよかった〜!!」って寒い有楽町を歩いて、普段ならうっとおしい満員電車も気にせず乗りたい。
それと、舞台は生き物という言葉の通り、舞台を生で観たい。もう一度見たいなら再演の声を上げるべき。
大学時代に、教授が「次は LIVE配信の時代なんだ。これからインスタライブなどのコンテンツが増える。」と言った。正直、これが当たり前になって欲しくないと思った。
だから、自分が入らなかったからといって「SHOCKも無観客配信しよ😭」と言って反省した。まさに舞台を粗末にした感じだなって。
こうして、急に2月が恋しくなって。改めて舞台の魅力に気づき、絶対にまたSHOCKを観に行くと誓った日でした。
Endless SHOCKを作っているみなさん、本当に素敵な配信をありがとうございました。お疲れ様でした。また、2020年のEndless SHOCKの幕が上がりますように。
とうこ
2020年2月22日
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈追記┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
こちら、現在4/28(火)の世界線。
次々と舞台の中止が決定し、私が確保した公演は全て中止。友達が確保してくれた9月のフラッシュダンスだけに。
こんなに舞台観れないことが自分にとって打撃が強いものだと思わなかった。楽しみがなさすぎて正直今が一番生きた心地がしない。一番は大袈裟かもだけど。
今考えると、あのインスタライブ、相当すごい決定なんだなと思わされる。
ただでさえ2/28から全公演払い戻し。稽古期間は演者に対して有益なものにならない。さらに大掛かりな演出で備品やセット等製作費がすごいかかっている。損失もいいところだと思う。なのに作品を観る予定だった人たちだけのために、誰でも見れるような環境の中でEndless SHOCKが配信された。ある意味革命だし凄いな。しかもボランティア。すごいよ、本当に。
その後、いつの間にか会社に入って、いつの間にかドタバタと1週間過ごして、いつの間にかもう3週間も家にいる状態になってしまった。あと1週間半、私は生きていけるのだろうか。
やっぱり、エンターテイメントの偉大さって凄いんだなって。モノには残らないし、なんかコンサートより高いしどこがいいの?なんて言う人もいるけど。まぁ、私の親なんですけど。
舞台が無くなってぽっかり空いた穴は物欲では埋められないことに気づきまして。払い戻しで何かを買おうと思っても、なんかどこかスッキリしなくて。
エンターテイメントを楽しむことを生きる糧にしてた私のぽっかり空いた穴はエンターテイメントでしか埋められないんだなってSHOCKのインスタで気づきました。今思うと、あの時が1番心が軽やかになった気がした。
(あと大好きなおたくのみんな。テレビ電話して推しの話をするのはすごーーーーーく気持ちが楽になる。)
そこで、何となく、推しに還元するためにはなにが良いのだろうか。と考えたところグッズを買うことにしました。ふぉ〜ゆ〜、グッズ売ってくれてありがとう。
と、言うことで。おたくが推しにできることってこれくらいしか無いなと思いつつ、おたくとのお喋りに支えられ、毎日来るLINEに幸せを感じながら今日も狭い自分の部屋で過ごしています。
みんな!推しに還元したい!支えたいならグッズを買おう!!!!!!!!!!(大声)
無事にいつか大好きな推しが舞台に立てること、好きな舞台が幕を上げられることを祈って。
とうこ
2020年4月28日